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Q. 使用済み18リットル缶のリサイクルについて教えてください

環境影響において他素材と比較したとき、圧倒的に有利な特性をもつスチールを素材とした18リットル缶は、循環型経済システムに最もマッチした、時代が求めるまさに「理想の容器」と言えます。 18リットル缶を含むスチール缶全体の平成12年におけるリサイクル率は84.2%と、他の素材容器に比べて圧倒的に高いリサイクル率を示しています。 このリサイクル率を更に向上させるとともに、18リットル缶=スチールの資源の有効活用の為に、全国18リットル缶工業組合連合会と(社)日本鉄リサイクル工業会が共同で検討を進め、以下に示します使用済み18リットル缶のリサイクル体制を確立いたしました。 以下にその体制を図示します。

1. 使用済み18リットル缶のリサイクル

今回構築致しました使用済み18リットル缶のリサイクル体制は、(社)日本鉄リサイクル工業会が既に日本全国に持っている組織を有効活用して確立したものです。 図-1に使用済み18リットル缶のリサイクルフローを示します。

2. 使用済み18リットル缶の回収フロー

3. 全国18リットル缶工業組合連合会/(社)日本鉄リサイクル工業会による
  使用済み18リットル缶の回収情報処理フロー

4. 使用済み18リットル缶の回収受け入れ基準

(1)回収対象品目

回収対象は「塗料、化学工業品、油脂、油糧、食料品、石油等の容器として用いられている金属製の18リットル缶及び鋼製ペール缶」で内容物を使用後の廃缶のみであり、同容量のプラスチック製樹脂容器(ポリ缶)は回収対象には含まれません。
なお、18リットル缶は一般的に五ガロン缶、一斗缶、石油缶とも呼ばれている場合がありますが、これらも全て回収の対象となります。

(2)回収受入基準

以下の場合はリサイクルが困難となりますので、受け入れ出来ない場合もあります。使用済み18リットル缶排出時の時の更なる配慮と工夫をお願いいたします。

  1. 缶の中に金属製の容器以外の異物が入っているもの
  2. 内容物、特に塗料等が多量に残っているもの
  3. 内容物は出来るかぎり「使い切って」出す事
  4. 内容物が多量に付着したもの
  5. 缶の壁面に付着していても少量で乾燥している場合は可
  6. 内袋にプラスチック製の袋を用いている複合容器の場合は、内袋のプラスチック袋を除いて出す事

Q.使用済み18リットル缶の引取又は納入に関する手続きは?

《手順1》回収先の問い合わせ
  • 内容物使用後の18リットル缶容器が発生した場合は、18リットル缶組合(以後組合という)及び各18リットル缶製造メーカー又は(社)日本鉄リサイクル工業会(以後工業会という)の各支部に問い合わせる。
    (連絡先は「リサイクルに関する問い合わせ一覧表」参照のこと)
  • 組合又は工業会各支部の対応
    お客様の連絡を受けて、工業会各支部よりお客様に一番便利な「工業会会員会社」を紹介する。
    併せて、リサイクルに関するマニュアルを送付する。
    (図-3「使用済み18リットル缶の回収情報処理フロー(1)(2)」参照)
《手順2》工業会会員会社との打ち合わせ
  • お客様は、組合又は工業会より紹介された「工業会会員会社」に連絡する。
  • 工業会会員会社の対応
    お客様と使用済み18リットル缶の重量、形状、形態等を打ち合わせて、回収方法を決定する。
    (図-3「使用済み18リットル缶の回収情報処理フロー(3)(4)」参照)
《手順3》回収品の搬入又は引取
  • お客様が工業会会員会社まで、使用済み18リットル缶を搬入する場合は、事前に打ち合わせした場所日時にて搬入作業を開始して下さい。
  • 回収品の搬入輸送に際しましては、添付資料の「使用済み18リットル缶の回収受入基準」を熟読の上、回収搬入の可否をご検討願います。
  • 工業会会員会社の対応
    1. 工業会会員会社がお客様のところに回収品を引き取りに伺う場合は、事前に回収場所、日時等をお打合せ下さい。
    2. お客様からの回収品の搬入については形状、形態等「回収受入基準」に合った物かどうか十分に注意して下さい。
      (図-2「使用済み18リットル缶の回収フロー」参照)